碧血碑





函館山中腹に建っています。
市電「谷地頭」駅から徒歩15分ほどの距離ということですが…
函館八幡宮を目指して来れば、碧血碑への
登山口に辿り付く事が出来ます。
函館八幡宮の鳥居です。
この鳥居の手前に、碧血碑へと繋がる山道があります。
ここから300mほど山道を登っていきます。


碑まであと100mのところに建っている案内板。
案内板には
「箱館戦争のさい官軍との交戦で倒れた新撰組の土方歳三ら
旧幕府軍の戦死者約800人の霊がまつられています。」
と書かれています。



碧血碑です。
手前の看板には、碧血碑建設の由来が書かれています。
7回忌にあたる明治8年に建てられた物で、
碑石は東京から船で運ばれてきた物だそうです。
題字は旧幕府軍陸軍部行であった、大鳥圭介のもの。
「碧血」とは「義に殉じて流した武士の血は3年たつと碧色になる。」という中国の故事。

台座の裏には、碑建立の由来を示す16字の漢字が刻まれています。
明治辰巳寅有此事 立石山上以表厥志」と刻まれています。
(13字目と16字目は、碑に刻まれていた文字が
PCで出て来ないため、読下文の字を当てています)




1875年(明治8年)に、榎本武揚、大鳥圭介らによって建てられた
旧幕府軍戦死者のための慰霊碑です。
その当時旧幕府軍は「賊軍」であったため、
その霊を奉るというのは、命がけにも等しいものだったようです。
この碑には戦死者だけでなく、戦争で使われた武具等も納められていたそうですが、
度々盗人に荒らされ失われた物も多いとか。

(2005年7月23日UP)
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